高校生のときmc sister というおしゃれ雑誌をみていて、どうも解せない。これは都会では素敵なのか? え? 値段 5万8000円!? みたいな、(ちんちくりんな)ズボンはいたモデルさん(当時川原 亜矢子さんやHANAさんだった)がかっこよく写真に写っていて、そうなのか、この不思議なズボンは都会では私が一か月本気出しても稼げない金額(当時、バイトを頑張っても3万が限界だった)でうっていて、それを履いているのか・・・と思っていた。
かっこいい素敵なモデルさんがきめてるので、これは素敵なんだなと自分を洗脳していたけど、あれはどう考えてもちょっとおかしいというのが結構あった。(まーなんていうか、バブル時代だったし、ファッション業界のかなりの忖度はいってると思う。だいたい、シスターは中高生がよむファッション誌というポジションだから、そんな高額な服はたくさん買えません)
だけどかっこいい人がおしゃれな雑誌でこれどうよ? という感じで紹介されていると、「ちょっとこれはいけてない・・・」とは発言しにくい。
いけてないのはお前だとすぐ反論来そうだから・・・
ということで黙ってたけど、あれから何十年かたって、やっぱり変なものは変だと思ったら、私はそう思ったんだね、って認めてあげたい。
同じような理由で、みんながいけてないよそれ! かっこ悪いよ! とか、臭いとか変だとか、もう悪態の限りをついていろいろいうもの・・・(なんでもいいんだけど・・・たとえば私はプラタナスの木のにおいが好きだけど、一般的には臭いに分類されちゃうらしい。そういうこと)に対して、え? 私はすきですけど何か? と言いにくい。。。。(高校のときは迎合してないと外されるから黙ってるか迎合するかしていたと思う)
このとき、あなたはそう思うんですね、私はこう思いますって発言できていればよかった。できている子もいた。その子はその子なりの世界観があってやっぱりかっこいいなと思ってた。私はいつもその他大勢サイドでピーピーどんどんお囃子吹いてるほうで、自分の意見なんてなかった。本当はあったけど「私なんざ滅相もございません」ということで隠していたと思う。
今思う。好きなものは好きと言え! と。(嫌いなものはあえて大声でいわなくてもいいけど、自分が嫌いだと思ったら、自分自身はその気持ちを認めよう)
みんなが好きじゃないというあの食べ物、私は好きだ! とか、みんなが臭いというあの匂い、私は好きだ! っていってもいいんだよ。好きなものを好きっていっても誰も傷つかない。それで何か攻めてくる人がいたら、そんな人とつきあわなきゃいいだけ。そう。going my way なんだ。